こんな話は聞いたことがありません!
「小学生のうちは、健康でノビノビ育てばいい…」
「小学生は勉強より体だ…」
「小学生はよく遊びよく遊べ…」
と、考えている お父さんやお母さんいますよね。確かに一理あります。
でも「中学になって、突然勉強をするようになった。」
こんな話聞いたことありません。
『ノビノビよく遊び、勉強しない中学生』
長年学習塾をやっていると、時々『ノビノビよく遊び、勉強しない中学生』が来たりします。
頭は悪くないのに基礎学力が不足して勉強する習慣がないので、いつも悲惨な結果に終わってしまう。
すると、ますます自信をなくしてどんどん落ちてゆく。
こんなふうになると、並みの成績に持っていくには、
かなりコストがかかります
それより家庭でのストレスの方が甚大で、テストの結果に胸が痛み、懇談会ではむちゃくちゃに言われ、親のプライドが 音を立てて崩れてゆく。
挙げ句の果ては詐欺まがいの教材勧誘の口車に乗せられて、百万円程巻き上げられたりする。
しつこい勧誘と我が子が少しでも良くなるのなら…という親心が災いして契約してしまう。
『後の祭り…』(解約のお手伝いをしたこともありますが大変でしたし、もうしたくありません)
『やり切り達成感』を体験
こんな中学生のお母さんに聞くと「小学生の時は、勉強より…」と口をそろえておっしゃいます。
で、「ピアノは・バイオリンは・体操は・サッカーは・野球は…どうなったの?」 と尋ねると、
「この子に合ってなかったようで…」と判で押したような回答が待っている。
下手でも素質が無くても、やりきればこんな事にならなかったのにとつくづく思います。
やりきるって?それは、もう少しで手が届きそうな目標を立てさせ、そこまで到達したらキリを付ける事です。
自分の力量が分かったから、本人が目標を立てることが出来たのです
そうすれば本人に『やり切り達成感』が体感でき満足感を得ることが出来るのです。
一番悪い例は、「やりたくない!だったらやめれば…」「また、合ってないのね止めよっか」といった放棄が一番危険です。
一度放棄癖がつくと矯正するには大変な労力とコストを要します。
たしかに、勉強より大切なものはあるでしょう。
が、勉強だけに限っていえば、簡単なんです!
早い話が小学校低学年で、教育の原点「読み・書き・そろばん」といったトレーニングで、学習の習慣づけをする。
同時に脳の器作りに励む。小学生は好奇心が旺盛なので、この時期に自立して勉強出来る習慣を少しつける。
こうすれば中学から大学入試まで、勉強に関してはあまり苦労しなくてすむはずです。
実は塾長も放棄癖だった!
私も何をやっても長続きしない子でした。
中学・高校の部活も途中で帰宅部に…天体オタクのつもりが途中で挫折…
これから脱却出来たのは大学のクラブ(尺八)が卒業まで続けられたことです。
クラブの落ちこぼれだった私が3年生の合宿時、顧問に「先生、続ける自信がありません」と相談に行った時です。
「平林君はクラブにいるだけで良いから今やめるのは、よしましょう」
「いるだけでクラブが明るくなっているじゃないか」とも言って下さいました。
自分にも存在価値があったのか!先生が認めてくれた。「よし、あと1年卒業まで続けよう」
その言葉がなかったら、未だに何も達成感のない自分であり、この世にはもう存在していなかったかもしれません。
『やりきり達成感』を感じたのは、卒業年度の演奏会(今はなき銀座ガスホール)で「一面一管」での演奏が成功したことでした。
※一面一管:お琴一面と尺八一管での演奏のこと(琴は一面二面…、尺八は一管二管…と数えます)
実は部員には言ってなかったのですが、ものすごく練習しました。
近所迷惑なのでアパート近くの環七豊玉陸橋下で練習しました。トランペットの練習していた学生もいました。
演奏会を終えて初めて
「やれば出来るのだ」と気付いたのでした
もっと早く『やりきり達成感』を体験していたら、もっと違った自分がいたかもしれません。
その後は努力し続ければ、ある時点からすごく好転するということを知り、色んな事に挑戦することが出来ました。
ただ、小学校時代に「そろばん」で鍛えられ計算には困らなかった。
読書が好きで世界名作文庫を毎月楽しみにしていたし、作文は好きで良くコンクールに賞品につられて出していた記憶がある。
そんな私は中学2年まで遊んでばかりいたが、勉強にはあまり苦労した覚えがない。
たぶん、基礎学力は付いていたのだと思う。しかし、2浪を経験した!(笑)