そんなこと違法じゃないの
教育者にあるまじき「犯罪」という言葉
20数年前あるソフトハウスから誘われた犯罪のにおいのするお仕事。
ある日パソコンフェアーで出会ったソフトハウスの社長から電話がかかってきました。
「面白い仕事があるんだが、いっしょにやらないか。」
メモリーにはROMとRAMがあるのをご存じですか。
ROMはRead only memory といって、書き込みが出来ない読むだけのメモリー。
RAMはRandom access memory といって、書き込みも読み込みも出来るメモリー。
当時のパチンコ台はコンピュータ制禦の初期でプログラムされたROMで出玉を調整する仕様だったそうです。パチンコをしない私は知りませんでした。
それで仕事というのは、メーカーがプログラミングしたROMの代わりに、出玉調整のプログラムを書き換えたUV-EPROMという特殊なROMと交換する。
その出玉調節のプログラミングをして欲しいというものでした。パチンコ台のコンピュータのポートといわれるものに、役物と言われる装置が割り振られていて、そこに入った玉をカウントしてそのポートから条件を出すというようなものでした。(詳しくは忘れてしまいましたが…)
UV-EPROMに書かれたプログラムは紫外線を当てると消えるので、その時に応じて書き換えをしたり、UV-EPROMを入れ替えることで個々の台に応じて出玉調節が出来るという話でした。
当時は電子物の刑事法がなかったので、そんなこともまかり通っていたのですね。
で、どうしたか?
報酬額があまりにも高かったので、「ヤバイ仕事じゃないのかな?」と思い、大学の後輩の弁護士に聞いてみると、「今電子機器の法案について討議しているみたいだ。」という情報を得た。
それで、やんわりお断りをしました。
数年後新聞に目をやると、どこかで聞いた名前があった。まさかと思い記事を読むと、白ロム製造で逮捕!ウニャ~危なかった。犯罪者になるとこだった!
一度おいしい味を知ってしまうとズルズルといってしまうのが人間。おいしい話には乗るな!
次回はもう一つの危ない話