受験生必見!結果と行動を分けて作る「計画倒れしない」目標設定術(前編)
計画は目標達成の手段
受験勉強といえばやっぱり計画的にやんなきゃだよね、と思っている人は多いと思います。だけど、いくら素晴らしい学習計画もただ闇雲に立ててしまったら、結局は自己満足で終わりになってしまいます。作ったことに満足、すこしやって飽きる、そんな経験ありませんか?これがいわゆる計画倒れ、ですよね。
計画というのは目標を達成するための「階段」です。僕らは二階(目標)に昇るために階段(計画)を使うわけです。階段を昇り降りして「ああ、階段昇れて幸せだ」と昇る喜びを噛みしめるための計画ではあんまり意味無いですよね。
ところが、受験勉強を始めたての時は、目標が大事ということを見過ごしてしまいます。逆に言えば、適切な目標設定ができればそれだけで他の受験生を置き去りにできます。受験だけじゃなくこれから社会人になってもずっと役に立つ能力です。
結果目標と行動目標
では、せっかく作った計画はどうやったらきちんと進めることができるのか。今回はこの点について、気を付けておきたい秘訣をお話します。実は、簡単なはなしで、「知ってる」「知ってない」だけで大きな差がでるところですので、大事な友人にも教えてあげて下さい、
まず計画には、目標が必要となってきます。もっとも多くの受験生が陥るパターンはこんな感じです。
目標!?そんなんあるに決まってるよ、名古屋大学合格だよ。計画?学校の補習と、先輩からもらった参考書をやってく。できるだけ早く終わらせて、できるだけ多くの過去問をやる。
これは完全に地頭頼りになってしまいます。「たまたま」感の強い方法になってしまいます。
これで受かる人もいますが、多くの受かるはずだった人まで落ちてしまいます。きつい言い方をすれば、たまたまバット振ったらホームランパターンです。運頼み。「受かった」ではなく「受かっちゃった」ですね。いろいろいうべきことはありますが、今回お話するのは、結果目標と行動目標の違いに絞ろうと思います。
結果目標の考え方
ではみなさん、まず「目標」を自分なりに考えてみてください。考えましたか?どんなのでもいいんですよ、カッコつけなくてもいいです。では次のステップにいきますよ。あなたの目標は次のうちどちらでしたか?
結果目標 例:名古屋大学合格・次の全統記述模試・マーク模試で数学偏差値60以上
行動目標 例:毎日アップブレード50個・一週間に青チャートの一章を二周する
目標と聞くと多くの人が結果目標を掲げます。よく企業ドラマとかだと、「売上○○億!」とかですね。しかし、目標を達成するという視点で見た時に、落とし穴があるのです。実はこの結果目標は「外的要因」に作用されやすいという性格を持っているのです。外的要因というのは簡単にいうと「自分ではどうしようもないこと」ということです。
例えば、模擬試験を受けるとしましょう。通常、どれだけ勉強しても完璧ということはありえませんから、必ず「穴」というものが出てきてしまいます。もし仮に、模擬試験の問題が、自分がたまたま勉強していない「穴」だけでできていたら…逆にたまたまその「穴」だけ勉強した人がいるとしたら…勉強量と結果が比例しない不公平な結果が出ることになります。
行動目標の考え方
逆に行動目標は内的要因、「自分がコントロールできる」こと、という意味です。毎日これこれをやるー、とかです。これというのは、簡単に言ってしまえば、自分がやるか、やらないか、だけなのです。なので努力した分だけ、目標を達成することができます。
いままで目標を立ててもうまく行かなかった人は、一度、結果目標でなく、行動目標に目を向けてください。そうすると、その行動目標が本当に適切かどうか、友達に薦められたこの参考書で本当にいいのか、学校の補習は適切なのか…といろいろなことに気がつくはずです。結果目標と行動目標、どちらも大事です。次回のエントリーではこの2つを橋渡しする2つの魔法の質問をお伝えしますね。
夢への第一歩
目標を立て、計画を作るということは夢の第一歩です。受験勉強が本格的に始まれば、改めて受験までにやらなくてはならないことの膨大さに驚き、焦るはずです。本当はその勉強をしたいけれど、日々の課題や宿題をやったり写したり、と目の前の締め切りがある見えやすい仕事に目が行ってしまうものです。受験生は忙しい、だから毎日手帳を見て、自分を見失わないようにしなければなりません。「そうだった、今日はこれをやるんだった。」
やらなくてはならないことだけやっていたらどんどんジリ貧になっていきます。やったほうがいいことをどれだけやるかが本当に大切で、偏差値の仕組み上、ここが周りとの差になり成績向上につながります。
目標をつくる。そして計画を作る。これは学習習慣をつけるためにするのではなく、将来の自分、夢を一日一回は思い出すということなのです。一年で365回、将来の自分と向き合っていれば、話す言葉も顔つきも変わってきます。流されることなく、自分が主人公となって人生を歩んでいってほしいと、私はそう考えています。