愛知県の公立中高一貫校の導入が決まりました
愛知県における、中高一貫校の導入について、今年4月に検討開始が発表されましたが、本日正式に第一次導入校として、明和高等学校、津島高等学校、半田高等学校、刈谷高等学校の4校において、附属中学校が2025(令和7)年4月開校として併設されることが決定されました。
また、選考方法の概要や、通学区域(学区)などの発表もありましたので、抜粋しながら、コメントしていきます。
発表内容は以下をご覧ください(愛知県のHPに飛びます)。
■導入が決定した高校と通学可能学区
明和高等学校:尾張学区(音楽科は県内全域)
津島高等学校:県内全域
半田高等学校:尾張学区
刈谷高等学校:三河学区(調整区域として、大府市・豊明市・ 知多郡東浦町を含みます。)
※「県外枠」の導入の有無については、今後検討します。
導入校については、4月の発表通りで変更はありませんでした。また学区については高校と同じ通学学区となりました。なお、尾張学区と三河学区はそれぞれ以下の市町村が当てはまります。
尾張学区:名古屋市、一宮市、瀬戸市、半田市、春日井市、津島市、犬山市、常滑市、江南市、小牧市、稲沢市、東海市、大府市、知多市、尾張旭市、岩倉市、豊明市、日進市、愛西市、清洲市、北名古屋市、弥富市、愛知郡、西春日井郡、丹羽郡、海部郡、知多郡(東浦町、阿久比町、武豊町、南知多町、美浜町)
三河学区:豊橋市、岡崎市、豊川市、碧南市、刈谷市、豊田市、安城市、西尾市、蒲郡市、新城市、知立市、高浜市、田原市、幡豆郡、額田郡、西加茂郡、北設楽郡、宝飯郡
※大府市、豊明市、知多郡東浦町、知多郡南知多町、篠島及び日間賀島については調整区域として刈谷高校への進学が可能ですが、現時点では、大府市、豊明市、知多郡東浦町については調整学区として刈谷高校に進学可能との記載がありましたが、知多郡南知多町、篠島及び日間賀島へは言及されていませんでしたので、こちらは分かり次第記事を更新します。
■併設中学校の開校時期
2025(令和7)年4月開校
こちらも変更ありません。2022年度時点で小学4年生である生徒が第一期生となります。
■入学生徒の選考方法
ア 適性検査
出題は、小学校学習指導要領の範囲内とし、思考力、判断力、表現力、課題解決力等を総合的に測ります。
なお、適性検査のサンプル問題は、2023年度に公表する予定です。イ 面接
中高の6年間学び続ける意欲や志望動機、適性、コミュニケーション能力などを見ます。ウ 調査書
小学校5・6年生の内容を、点数化はせず、入学者決定の際の参考として見ます。
※調査書の内容や抽選の導入の有無は、今後検討します。
適性検査のサンプルが2023年度に公表されるということで、それまでは具体的な内容は分かりませんが、思考力、判断力、表現力に加えて、課題解決力という文言が含まれているのは特徴的であり、対策の上でのポイントになりそうです。
また、適性検査に加えて、面接と調査書によって選考されることが明らかになったのは対策をする上では大きなヒントになりそうです。
面接については、この書きっぷりにおいては、作業が伴うグループワークではなく一般的な面接であることが予想されます。
調査書については点数化されないということですので、適性検査と面接の合計点が同じである場合の合否判断に用いられることが推察されます。学校の成績も調査書に含まれる可能性がありますが、学校の成績で合否が大きく左右されるということはあまりなさそうです(一定以上の学校の成績がとれなければ、適性検査で良い点を取ることが難しいだろうということはあります)。
レッツでは、今回の発表も踏まえて、8/21(日)に、保護者向けの愛知県公立中高一貫校対策セミナーを開催します。こちらのセミナーでは2023年2月に開講予定の「県立中高一貫校対策コース」についても紹介しますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。
上記セミナーは終了しました。2023/3/12(日)のセミナーへご参加ください。