【セミナー感想】「分かる」から「できる」にするには計画的反復
この記事は先週行われた「原理原則を学ぶ」セミナーの感想レポートの紹介とフィードバックとなります。
「正しいやり方」をしれば、あなたの勉強法は劇的に変わる…生徒たちはセミナーのあと、「気付きと行動」というレポートを毎回必ず書いてくれています。そんななか、今の高校生が何を考え、どう変わろうとしているのか感じていただけたら幸いです。また塾生は、仲間が何を感じて、そしてどう行動を変えていくと決めたのかに触れることで、互いに刺激し合っていきましょう。今回は高校3年生のSさんのものを紹介します。
定期テストの勉強法では実力はつかない(気付き)
高校3年生 Sさん
私は今まで、その場限りの暗記に頼りテストなどでもその場だけ詰め込んだ知識で対応していました。
その結果、実力テストや模試などでは使える知識がほとんどありませんでした。 暗記をすることに時間をかけ(短期暗記)身になる学習が全然できていなかったと気付きました。
しかし、塾で毎週行う単語テストを始めてからは、「同じ範囲を繰り返し覚え、テストをし、できなければまた同じところをやる。」という習慣ができてきたため、長期暗記ができるようになり、自分の身になっていると感じています。
繰り返し学習を計画の中にいれていく(行動)
1日や短期間などで詰め込もうとせず、やらなくてはいけないとわかっているものなら、早いうちから計画を立て何度も同じ内容を繰り返し行い、自分の身になる学習をしたいと思います。
講師からのフィードバック
「定期テストの点数は取れるけれど、模試や実力テストではとれない。」
多くの人が悩んでいるところだと思います。Sさんも実感していると思いますが、定期テストで結果を出すのはそんなに難しいことではありません。時間をかければそれなりの点数はとれます。しかし、問題はそれを長い間頭の中に留めておくということです。はじめるのは確かに難しいですが、続けることはその何倍も難しいですね。
「わかる」と「できる」と「点になる」は全くの別物です。例えばテニスで正確にボールを打ち返す理論を知っていても、相手から点数が取れるかは別問題です。スポーツだとわかりやすいですが、勉強だと何故か、「分かる」=「できる」=「点になる」と思ってしまうのです。
私達予備校の授業は「分かる」の面ではとても力になれます。しかし「できる」にするにはやはり、自分の努力が必要です。「できた」になるためには繰り返しが必要、九九を憶えた時を思い出して下さい。点数を取る上では「分かる」は当たり前。いかにして自分のものにするかにかかっています。
セミナーでも触れましたが、「もし単一のテストが学習後すぐに実施されるならば、教師、学生・生徒共々、(中略)実際にはそうではないにもかかわらず、 学習者が長期記憶に利用可能な情報を保持しているという信念に引っかかってしまう可能性がある。」つまり、勉強したあ直後のテスト(定期テスト)などで短期記憶により良い点がとれると、受験に勝てる知識が身についたと勘違いしてしまう、と論文でも言及していましたね。
どうやら、知識と行動の話になってきそうです。「そんなこと知ってる」ではなく、「できているか」「できていないか」という目線で、改善策や自分の成功パターンを作ったほうが、長い目で見るとSさんのためになるでしょうね。
感想一覧
No.1☆高校3年生 Yさん☆
(セミナー感想)自ら深く学ぼうとしなければ深く学ぶことが出来ない
(気付き)なぜそうなるのかを常に問う
(行動)深い質疑をしていく
No.2☆高校3年生 Sさん☆
(セミナー感想)「分かる」から「できる」にするには計画的反復
(気付き)定期テストの勉強法では実力はつかない
(行動)繰り返し学習を計画の中にいれていく
No.3☆高校3年生 Kさん☆
(セミナー感想)身になるためには反復が必要
(気付き)復習こそが自分の中に残す手段
(質問)模試はどのように利用すべきか。